建築家の、人が集まる家づくりの7つの工夫

家開き

こんにちは。 つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

人が集まる家。

アキ設計代表の自邸では、設計の段階から「家開き」(自宅に人を受け入れ、人と交流する暮らし方)をイメージし、家づくりにあたって 様々な工夫を凝らしています。

大人世代にとって参考になる要素がいっぱいのアキ設計代表建築家自邸の、7つのアイディアをご紹介します。

リビングに入る前から、ワクワク感を

玄関から入り、最初に目にする リビングの入口にこだわりました。

 
ステンドグラス作家に製作を依頼し、
引き戸にステンドグラスを入れ込んだ、オーダーの扉

素材は無垢のタモ材を使用し、
手触りからもあたたかみを感じられます。

このような目のひくアイテムで、
訪れた人にワクワク感を与えます。

玄関ホールに、花やインテリア雑貨などを飾るのも良いでしょう。

建築家ならではのアイディアフック

寒い時期、お客様がいらっしゃったときに、
困ることが多いのが、
コートの置き場所。

一部の壁をコンクリート打ち放しとし、
型枠を固定する際に開く穴と そこに残るボルトを利用して、
ハンガーフックをつくりました。

コートが並ぶと、ブティックのような雰囲気に。

このアイディアを、トイレでも活用。

ボルトのフックに、予備のトイレットペーパーをかけ
おしゃれに見せています。

壁全面をコンクリート打ち放しにすると
クールになりすぎ、冷たい印象を与えますが、

一面だけにして、
ほどよくスタイリッシュに見せています。

外部では、錆びが発生し、そこからコンクリートが
痛んでしまうので使えませんが、
室内ならこういったアイディアも使えます。

省スペースで納めた、手洗いコーナー

人が集まる家では、
できればトイレの中だけでなく、
外にも手洗い場を設けたいところ。

カウンターを作って手洗い器を設置するとなると
ある程度のスペースが必要になりますが、

ここでは、わずか17cmの奥行きで
省スペースに手洗いコーナーを納めています。

 

採用したのは、
サンワカンパニー「レプト手洗いボウル」。

手洗い器奥の壁は、鏡貼りにしています。

いらっしゃったお客様の身支度に使えるだけでなく、
一面に貼ることで
スペースを広く見せる効果も生まれます。

また、タオルハンガーはフック式のものを選び、
収納扉に引っ掛ける形に。
これなら、
タオルハンガーを取り付ける場所もとりません。

会話のはずむアイランドキッチンを採用

人が集まる家では、
コミュニケーションが途切れないよう、
アイランドキッチンがおススメです。

ここでは、Panasonic「Lクラスキッチン」を採用しました。

換気フードは天井付けにして 
コンロ前の壁もなくし、

ぐるりと囲めるアイランド型は、
お客様にサーブする飲み物や料理を準備している間も
会話が弾みます。

また、カウンター手前側が
一面収納になっています。

ここに食器を収納して、
お客様自身でも、お皿を出しやすくしています。

シャンパンをカウンターに並べて。

キッチンを囲んで、立食パーティもいいですね!

どこか1か所に、見せ場をつくる

人が集まる家では、
見せ場となるアクセントをつくりましょう。

たとえば、

デザイナーズの家具だったり。
選んだチェアは、
フィリップ・スタルクの「マスターズ」。

スタッキングができるので、
使わない時には重ねて
省スペースに置いておくことができます。

壁面にアートを飾り、
スポットライトをあてることでも
見せ場を演出しています。

リラックスできる空間をもうける

トイレ前にもうけた、窓。

公園の前という立地を生かして、
目の前にある大きな木のグリーンを
借景にしています。

明るさを確保するだけでなく、
訪れた人にとって、一息つける場所にしています。

安全対策にも気配りを

階段には、天井に取り付けた照明のほかに、
フットライトにもなる、保安灯を取り付けました。


Panasonic「ハンディホーム保安灯」

コンセントから引き抜くと、
持ち運び可能な懐中電灯に早変わり。

停電時には自動的に点灯する、スグレもの。

どの家庭でも便利に使える商品といえますが、
人が集まる家ならなおさら、
廊下や階段につけておくと安心ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
家づくりにおいて、ちょっとした工夫を凝らすことで
そこに住むひとだけでなく、訪れた人にとっても
快適に過ごすことができる空間となります。

人が集まる家は、
常に新しい風が吹き込まれ、
豊かな暮らしが自然と、訪れます。

家づくりの際には、「家開き」を意識してみましょう。

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