失敗しない「セカンドリフォーム」7つのコツ

こんにちは。 つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

子育てが一段落した50代あたりから、気になってくる自分の身の回りのこと。一度リフォームしたお宅を、再びリフォームされる
「セカンドリフォーム」のご相談が増えています。

住み慣れたわが家に、安心して住み続けるための、セカンドリフォームの際に知っておくべき、7つのポイントやコツをお伝えします。

「とりあえず」直す、はかえってコスト増にも

リフォームでは、つい

傷んでいる部分や壊れた箇所だけを、直しがち。

でも、床下の配管や
壁内の下地の工事など、
その時にしか工事できないことも沢山あるのです。

同じタイミングで周辺にも手を加えておくことで
後から不具合が起きた際に
工事し直さなくてもよく、

トータルで見ると
手間や費用を抑えることができます。

たとえば、
水まわりを交換するとき。

古くなった水栓をただ新しいものに交換するだけではなく、
このタイミングで、
壁や床の中に隠れている、劣化した配管を同時に更新することで、
漏水を予防することができます。


     (洗面器下で起きていた水漏れ)

「安全・安心」が第一

セカンドリフォームでは、
やはり身体の安全が第一です。

たとえば、微妙な段差の解消

大きな段差に比べて、見落としがちな
小さな段差の方が意外と危ないもの。

和室とフローリングの境界となっている、ほんの少しの段差が、
転倒の原因になることも多いので、

まずはそういった危険な箇所がないか、チェックしましょう。

めくりあがったカーペットや、
電気コードなども危険です。

ほかにも、
浴室や脱衣室に、断熱や暖房を施して
ヒートショックの防止をするなど。

換気扇を暖房付き換気扇に取り換えたり、
床を冷たいタイルからヒヤッとしない床材に変えることで、
寒い冬でも
快適なバスタイムを過ごすことができます。

先のことを見据えて、
リフォームで家庭内事故の原因を解消できると安心です。

「過度なバリアフリー」は避けて

安全第一とはいえ、
至れり尽くせりの住まいは、
かえって衰えにつながることも。

初めからあらゆる箇所に手すりをつけるなど、
過度なバリアフリーは控えましょう。

身体の機能維持のためには、
元気なうちはバリアフリーに頼らず、

いざという時に すぐに手すりを付けられるよう
壁に下地だけ入れておく、といった
準備だけしっかりしておけば安心です。

 自分の「好き」を大切に

高齢期の自由時間は10万時間以上!
とも言われています。

その多くの時間を過ごす場所は、
「自分の住まい」なのです。

好きなものだけに囲まれた、
やりたいことが実現できる住まいにできかどうかで、

幸せの度合いや、これからの生き方が変わる
といっても過言ではないでしょう。

 「つくりすぎない」収納

収納は多いほど良い、という考え方は昔の話。

収納が広すぎると、
つい物を溜め込みがちになってしまいます。

物が少なければ、
その整理に費やされるムダな労力・時間も減らせます。

「収納を増やす」のではなく、
「ムダな物を減らす」ことに目を向け、

今後使う予定のないものは、思い切って手放してみましょう。

「私だけが知っている収納」はNG

家のことで自分しか知らないことはありませんか?

みんなが使うモノは、
家族や訪れた人にも分かりやすくしておくと、
いざというときにみんなが困りません。

たとえば、
調理器具や調味料、カトラリー。
洗面道具や、掃除道具は、
分かりやすく収納されていますか?

その都度、聞かれて教えるのではなく、
誰が見ても分かりやすい収納にしておきましょう。

自分が動けなくなったとき、
自分も助かります。

誰もが使い勝手の良い住まいは
居心地がよく、「また来たくなる」家でもあり、
セカンドリフォームには欠かせません。

人の往来がある家には、
自然と新しい風が吹き込まれ、
生き方も広がります。

いざとなったら「売れる」家に

リフォームをしたからと言って、
その家に何十年も住み続けるでしょうか?

マンションなら特に、
いずれ他の人の手に渡ることも考え、
リフォームであまり個性的すぎる間取りにしない方が賢明です。

また、中古住宅を売却する際には、
これまでどんな改修やメンテナンスを行ってきたかが分かる
「家の履歴書」を残しておくことも大切。

リフォーム会社を選択する際には、
誰が見ても分かる工事履歴を渡してくれる会社を選びましょう。

まとめ

目先のことだけにとらわれず、
これからの暮らしも見据えて、
周辺まで見渡した 安心できるリフォームが大切です。

ご自身の暮らしや家の状況に合わせて、
本当に必要なリフォームは何か?を提案できる会社を選びましょう

アキ設計では、
30年以上にわたる住まいづくりの経験から
一人ひとりのお客様に合ったリフォームプランをご提案します。

工事が終わった後も、
先々困ったときのメンテナンスまでしっかり対応しています。

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