片付下手の山本様が、どんどん断捨離できるようになった魔法とは?

つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

アキ設計がお客様の家づくりにたずさわるとき、はじめにお聞きするのは、「お客様の夢は何ですか?」という質問です。前々回の記事 家の設計を考えたら「夢」に向かって走り出した佐藤様のお話 で、夢が明確になったとき、第2の人生を豊かに歩み始めたお客様のお話をご紹介しました。

今回は、「部屋が片付かない」という状態から、リフォームをきっかけにどんどん断捨離できるようになったお客様のお話をご紹介します。

「部屋が片付かない」という悩み山本様(仮名)は、60代前半のご夫婦。長年住まわれたご自宅をリフォームされたいと、設計のヒヤリングを始めました。最初は「夢なんてないなあ」とおっしゃっていました。「家に物があふれて片付かないから、とにかくすっきり綺麗にしたい。掃除がしやすい家がいい」と。※プライバシーを守るため、名前は仮名、複数のお客様の内容を1つのお話としてご紹介するなど内容を少し変更させていただいております。

ご自宅は築55年の戸建て。時間とともに物も思い出も増え、リフォームするために片付けようにも、何を捨てて、何を残すのか、悩んでいらっしゃいました。

流れが変わったのは、「夢は何か?」「どんな暮らしがしたいか?」とコンサルティングを深めていく中で、ご主人がおっしゃった何気ないひとことでした。

会話の中で、ふとご主人が奥様に「料理上手だよね」と言われました。そんな会話を重ねていくうちに、奥様が「お友達を招待して、お料理をふるまうような生活を楽しみたい」と目をキラキラさせました。

キッチンが主役の家に住みたい―。
お友達を気軽に呼べるような家にしたい―。
自分の作った料理を大切な人と楽しみたい―。

お友達を招待して、お料理をふるまうような生活を楽しむ

ご主人の何気ないひとことに、奥様は自分が好きだったこと、やりたかったことに気づき、リフォームプランは明確になっていきました。キッチンはこれまでのような独立型ではなく、皆と空間を楽しめる対面型に。テーブル選びや家具の向き、どういう風に配置したら何人座れるか、次々に具体化していきました。

さらに大きな変化が。たくさんありすぎてどれを捨ててよいかわらかった物や食器たちは、新しい生活イメージが描けたことで、「これは残す」「これは捨てる」と、どんどん断捨離できるようになっていったのです。

現在プラン作成の段階ですが、奥様はさらにクッキング教室に通いだされました。話をしているうちに、自分のありたい暮らしがどんどん現実感を帯びてきて、行動まで変わっていかれています。

断捨離がどんどんできるように

奥様の夢は、シンプルに大切な友人を料理でもてなしたいという想いでした。夢に大小はありません。その人にとっての本当の喜びとつながっているならば、人生を輝かせます。

アキ設計の家づくりでは、家というモノを作るだけでなく、「心」や「生きがい」を一番大切にしています。

家をリフォームすることは、自分自身の整理をし、人生をリフォームすること。家づくりを通して自分がわかってくると、設計も変わりますが、なにより「生き方」が変わります。

限られた人生の中で、セカンドライフという時間をいかに豊かな気持ちで過ごせるか。いかにがんばりすぎずに過ごせるか。いかに不安なく心地よく暮らせるか。そのためには、好きなものを「好き」と楽しみ、やりたかったことをする、そしてそんな気持ちを大切にすることです。アキ設計は、いつまでも住み慣れた我が家で、安心して暮らせるための家づくりをお届けします。

┏ 記事監修・一級建築士事務所 アキ設計代表 池上裕子 ┓
池上裕子プロフィール写真建築士。1987年に、5歳と4歳の子どもを育てながら、事務所を創業。「このお客様を幸せにしてあげたい」という想いを大事に、家づくりをするのがモットー。お客様にとって本当に良いものは何かを熟考し、そのお客様になりきって設計しています。趣味は、グループで音楽を演奏すること、30分以内にできる時短料理作り。代表ブログ「自分スタイルを楽しむ!」https://yukoikenoue.blog/