リフォームのついでに、ちょっとした暮らしの不便を解消

こんにちは。 つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

3月中旬に始まったO様邸のリフォーム。新型コロナウィルスの影響でどうなるか心配もありましたが、今のところ滞りなく工事を進めることができています。

一部メーカーの建材や水回り機器では、納期遅れが発生しており、他の現場では工事が遅れている所もあるようですが、O様邸の場合は納期遅れの情報があるメーカーを避け、早めの発注を行ったことがよかったようです。また、緊急事態宣言下でも、粛々と作業を進めてくださっている職人さん達にも感謝です。

ただマンションによっては、現在進行中のリフォームは実施してOKでも、新しく始めるリフォームは延期を求めるマンションもでてきているようです。今後、リフォームを検討されている方は、マンションの管理組合や工事業者と相談しながら進める必要があります。

さて、今回のO様邸のリフォームでは、暮らしの中で感じるちょっとした不便を解消する工事をいくつも行っています。
以前は問題なかったことでも、年齢を重ねたり、ライフスタイルが変わって家で過ごす時間が増えたりすると、不便を感じることがでてきます。普段、工事業者を呼んでわざわざ工事するほどではないと思っていることも、「ついで工事」であればコストや手間を抑えて不便を解消することができるので、リフォームの際にはぜひお気軽にご相談ください。例えば、O様邸の場合は、このような工事を行っています。

①ふすまを動かす時、重く感じるように
ふすまの開け閉めが重く感じられるようになってきたというO様。リフォームを機に、軽い力で開け閉めできる上吊りの引戸に交換しました。上吊り引戸は敷居がなくなるので、お掃除もしやすくなるというメリットがあります。

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②コンセントの抜き差しが足腰に負担
掃除機を使う時など、頻繁に抜き差しする場所のコンセントを、高めの位置に設置すると、足腰への負担が軽減できます。

③窓辺が冬寒い
冬は足元が寒く、逆に夏場は日差しが強すぎて、家具が日焼けしてしまうのが悩みだというO様。窓ガラスをペアガラス(複層ガラス)に交換することで、断熱性や遮熱性を高めることができます。
写真は交換前の窓ガラス。寒いのでプチプチを貼って対応していました。ペアガラス工事の詳細は、またブログにてご報告します。

④WiFiが届きにくい部屋がある
最近はWiFiが主流になってきましたが、電波が届きにくい部屋がある場合は、光コンセントを増設するという選択肢があります。ただし、光ケーブルを希望の場所まで通すのが難しい場合もあります。今回のO様邸のリフォームでも、壁に穴をあけたり、コンセントやインターホンを外して壁の中の配線を確認しながら、光ケーブルを通しました。このように壁の穴あけや補修が必要な工事は、光回線の工事業者だけでは難しく、工務店との連携が必要です。リフォーム工事を行う際は、検討してみてはいかがでしょうか。

このように単独で行うと面倒な工事も、リフォーム工事のついでであれば、コストや手間を抑えて工事を行えることが多いのです。ぜひリフォーム工事を行う際は、「こんなことを不便に感じているけど、ついでに工事ができないか」お気軽に相談してみてくださいね。

人と繋がる暮らし方「家開き®」を提唱するアキ設計では、住まいづくりはもちろん、家開きに関するコンサルティングも行っています。

著者:竹内陽子
監修:アキ設計