家開き事例⑥空き部屋をレンタルスペースに

家開き

こんにちは。
人とつながる暮らし方「家開き®」を提唱する
横浜・川崎の女性一級建築士事務所 アキ設計です。

今日は民泊・レンタルスペース型のケーススタディをお送りしますが

実はまだ試行錯誤している部分もあります。

課題の部分も含めてお伝えできればと思います。

家開き事例⑥自宅でレンタルスペースを開く

レンタルスペースを開いた経緯

実はこのYさん、先日のブログでご紹介した、
音楽会を開くYさんのことです。

友達が気兼ねなく集まれるフリースペースを作りましたが
毎日使う訳ではありません。

そこで、何か他のことに活用できないか考えた結果、
地域の人に活用してもらう”レンタルスペース”をはじめたのです。

実際にレンタルスペースを開いてみると

早速、HPとFacebook ページで募集を開始し、レンタルスペースを始めたYさん。

特別な宣伝はしませんでしたが、
使わせてほしいという地域の人が少しずつ現れ
趣味の集まりや、子育てママ達の集まり、
音楽会、料理教室などに活用されました。

ただ、見ず知らずの人に自宅を貸すとなると
心配なのが、セキュリティ面

そこで、事前に面談を行い、目的や使い方を確認するとともに
身分証明書を提示してもらうことにしました。

レンタルスペースの課題

レンタルスペースを始めたことで
地域の人と知り合えたり、
「こんな場所があってうれしい」と喜んでもらえたり、
良いこともあった一方で、課題もいくつか見えてきました。

1つ目は、時間を拘束されること。

人に貸す場合、家に自分も居なければいけないので
せっかく友人に遊びに誘われても、出かけられない場合がでてきます。
Yさんの場合、家族が過ごす他の部屋は施錠できるようにしていますが
鍵の開け閉めや、準備、後片付けのために、
最初と最後は立ち合いが必要。
無理のない時間で貸すことが大切です。

2つ目は、準備や後片付けに手間がかかること。

Yさんの場合、貸し出し用の食器などは、どこに何があるか分かりやすいように
工夫をしていますが、それでも準備や後片付けは大変です。
特に、お酒がはいる場合、物が壊れたり、トイレが汚れることが多いそう。
どんな人にどんな風に使って欲しいかを明確にしておくことが大切だとYさんは言います。

3つ目は、部屋を貸すだけでは、地域の人たちと仲良くなるのは難しいということ。

地域の人とのつながりをつくるという意味では課題が残るレンタルスペース。
部屋を貸すだけではなく、もう一工夫、必要のようです。

レンタルスペースのPOINT

1 どういう人に借りてほしいかを明確にする

2 無理のない範囲でやる(日時、人を限定する)

3 レンタルスペースの目的をはっきりさせておく(金銭的な事か人とのつながりか)

これまで、それぞれのタイプでケーススタディを行ってきましたが

次回からは、「好きなことで人とつながる家」を実践する方法を

一つずつステップを踏みながらお伝えしていきます。