家開き事例① 自宅でお菓子教室をひらく

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最近、自宅を活用して、好きなことを楽しむ人が増えています。

例えば

  • 子育てしながら、自宅でワークショップを始める人
  • 定年後に資格を取って、自宅でマッサージサロンを始める人
  • 自宅に地域の人を呼んで、趣味を楽しむ人

でも、楽しそうだなと思っても
自分には難しいと躊躇する人が
多いのではないでしょうか?

アキ設計では、
自宅を活用して人とつながる暮らし方を
「家開き」と呼んでいるのですが

実際に「家開き」をしている人達に会ってみると
すごく社交的な人ばかりではありません。

自分の興味のあることを大切にしながら
自分の出来る範囲から小さく始め
少しずつ人の輪やできる事を広げていく、
そんな人ばかりです。

これから実際の事例をご紹介していきますが

家を活用することで
想像以上に色々なことができるのだと
感じていただけたら、幸いです!

家開き事例① 自宅でお菓子教室をひらく

「生徒さんからお金をいただいているけど
お金よりもっと多くのものを
生徒さんからいただいているの。
自分はそれ以上のものを生徒さんに返したい。」

こう話すMさんは、10年以上前に
自宅でお菓子教室をはじめた60代主婦。

現在は11クラスある人気の教室です。

そんなMさんが、お菓子教室をどうやってスタートしたか、お話しを伺いました。

自宅で教室を開いた経緯

自宅で教室を開く以前から
ケーキ教室の講師として働いていたMさん。

仕事がハードだったため、50歳を迎えた頃、
自宅で自分のペースで何かできないか
考えるようになりました。

周りの人にアドバイスを貰い、検討を重ねたところ
保健所への届け出が不要で、
自宅の改装も最小限で済む
お菓子教室を自宅で開くことになりました。

限られた予算内でのリフォーム

実は、当初は
教室ではなく、カフェを開く計画でした。

広いお庭があるので、そこにカフェスペースを増築して、商品を販売するというプラン。

ただ、そのプランでは大幅に予算オーバーでしたし
保健所への届け出が必要だったので、
教室を開くという案に変更しました。

場所も、教室専用のスペースをつくるのではなく
家族のLDKを、昼間は教室として使うことにしました

今まで家の中に誰かが来ることがなかったので
家族との関係をどうするかも懸念点でしたが

子ども達も成長していくので、家にいない時間が増えていく、
夫も忙しいので家にいないことが多い、
だから家族のことはあまり気にしすぎないようにし
思い切って、家族のLDKを教室として使うことにしました。

家族がいる休日に教室を開いても
お互いに気を遣わなくてもいいよう
引戸でダイニングキッチンとリビングを
仕切れるように工夫しました。(上の写真)

他にも、食器棚をそのまま残したり、
ドアを他の場所に付けなおしたり、
利用できる物はそのまま使うことで
リフォーム費用を予算内におさえました。

小さくはじめた自宅教室

教室をはじめた当初は
ブログを書いたり、HPを作りましたが
それですぐに生徒が集まる訳ではありません。

知り合いでお菓子づくりに興味のありそうな人に
声をかけて、少人数ではじめました。

最初は少人数ではじめた教室でしたが
生徒さんからの紹介で徐々に人数が増えていきました。

現在は11クラスまで増えましたが
(1クラス4人程度)
生徒さんの予定を聞きながら、日程を決め、
ゆるく教室を続けています。

ー教室を開く上で大切にしていることは?

「お金を払ってわざわざ来てもらうのだから、
 生活感のある空間はダメ。
 少なくとも、生徒さんの家よりは
 気持ち良い空間にしておくべき。」

この言葉通り、Mさんの家はいつもすっきり片付いています。

窓からみえるお庭がとてもキレイで
生徒さん達からも評判だそう。

先生の人柄や腕はもちろん、
心地よい空間であることも、大事な要素なのですね。

教室から発展して「オープンサロン」を開くように

Mさんは教室をオープンして2年後、
クラスが違う生徒さん同士も交流できるよう
誰でも参加できる『オープンサロン』
年に数回開くようになりました。

オープンサロンは、
Mさんの作ったお菓子をいただきながら、
それぞれが会話を楽しむ場。

ピアノやお琴が得意な方に
演奏していただくこともあるそうです。

参加者は毎回15〜20人くらい。

最初は、生徒さんだけが参加する形でしたが
次第に生徒さんの家族や、生徒さんの紹介の方、
教室以外で出会った方まで来ていただけるようになり、交流が広がっています。

ーオープンサロンを始めてよかったことは?

「初めて会った人同士も会話されていて、
わが家から人のつながりが広がっていくことを感じます。
私自身も新しい方とつながることで、
新しい発見があって楽しいです。」

ー準備などは大変ではないですか?

「徹夜でお菓子を作るときもありますが
当日はおしゃべりをしているだけです。
お茶出しは、生徒さんや子どもにお願いして
 会計も、自分で計算して箱に入れてもらいます。」

「パソコンが苦手なので、
招待状は息子にお願いしています。」

自分で全部やろうとするのではなく、
人に手伝ってもらうことが大切なのですね。

さらに、地域の人が集まれるサークルを始めるように

さらに最近になって
料理が好きな人も、そうでない人も、
地域の人が集まれるサークル活動を始めたMさん。

写真のイベントは、
自宅に出張シェフを呼び
料理のデモンストレーションを披露してもらった後
参加者みんなでその料理をいただくというもの。

参加者は20名を超え、大賑わいだったそうです。

詳細はこちら↓

[clink url=”https://a-k-s.jp/tunagaru-kurashikata/jitaku-kaihou-event/”]

Mさんにこれからのビジョンを聞いたところ

「これからはご近所にももっと
 コミュニティを広げていきたい。
 死ぬまで今の家に住みたいので、
 根を広げていきたいから。」

という答えが返ってきました。

料理を軸に、人とのつながりを楽しむMさん。
今後の活動がさらに楽しみです。

教室を開くときのポイント

1.来てくれる生徒さんに感謝する気持ち
2.時間帯で部屋の用途(家族⇔教室)を変える
3.生活感のある部屋はNG
4.苦手なことは人に手伝ってもらう