家の設計を考えたら「夢」に向かって走り出した佐藤様のお話

こんにちは! つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

みなさん、“夢”って、ありますか?

家づくりで幸せに

アキ設計がお客様の新築やリノベーションを始めるとき。はじめにお聞きするのは、「お客様の夢は何ですか?」という質問です。

毎日が忙しいと、「自分の夢は何か」「自分は本当はどうありたいのか」を考える余裕がありません。特に50歳くらいまでは、今やらなくてはいけない仕事や家事、育児など、目の前のものに追われているかもしれません。でも、50歳前後に少し落ち着いてきたときこそ、「ほんとに自分のことを考えていい」年齢になってくると思うんです。

改めて自分自身を知ることは、これから先を長く生きていくためにすごく大切なことなんですよね。アキ設計は、家づくりを通して人生設計のお手伝いをします。今回は、家の設計を進めるうちに、「夢」に向かって走り出した佐藤様(仮名)のお話をご紹介します。※プライバシーを守るため、名前は仮名、複数のお客様の内容を1つのお話としてご紹介するなど内容を少し変更させていただいております。

家イラスト

佐藤様は、とっても仲の良い60代のご夫婦。土地を探して、これから家を建てたいということで、アキ設計の「住まいコンサルティング」を受けてくださっています。

コンサルティングでは、ご夫婦それぞれに、どう暮らしていきたいかじっくりお聞きしていきます。もうすぐ定年退職されるご主人にお聞きすると、家での滞在時間が長くてもくつろげる間取りを希望されていました。それは、内向的でインドア派の奥様のために、「これまで仕事が忙しかったからこそ一緒にいてあげたい」という優しい思いからきたものでした。

ところがコンサルで夫驚き…! 本当はどう在りたいか掘り下げていったところ、奥様からは「実は…子どものための絵画造形教室が開くのが夢だったんです」と意外な答えが。ご主人は「えーーーーーーー!」と驚かれました。ご主人は、奥様は絵が上手だな、とは思っていたのですが、そういうことを考えるタイプだとはまったく思っていらっしゃらなかったようです。

家づくりの相談はご夫婦で来られる方も多いですが、普段、改めて夫婦で深く話すことは少ないかもしれません。だからこそ、建築士という第3者がいるからこそ、互いに気づかなかった「大切なこと」に気づくことがあるんですね。

ご主人は、奥様が人と接するのはいやだろうから、これからは自分が奥様を大事にできるよう、できるだけ家にいる時間を作ろうと考えていました。でも、奥様に実はそんな思いがあるならば…と教室を開くことに大賛成。内向的だと思っていた奥様は、教室が開けるようにと、なんと改めて絵画教室に通い始めました。現在土地を探している段階ですが、夢が具体化して、行動が変わって、第2の人生の扉が開き始めました。

シニア世代にさしかかる年齢だからこそ、今、「自分がどうありたいか」を知ることは大事なことです。十年後に何とかしようとしても、そのときには今よりも選択肢が狭まっている可能性も少なくありません。自分自身の喜びとつながると、なんとなく過ぎていく毎日が変化し、心がどんどん楽しくなり、体は健康になっていきます。

第2の人生が始まる

アキ設計に相談に来られるお客様は、はじめは「夢なんて考えたこともないなあ」とおっしゃっる方がほとんどです。でも、ていねいに話をお聞きしていくうちに、少しずつ変わっていき、目が輝きだす瞬間は、私たちにとって喜びです。

「まだ土地もなくて、なんとなく家を建てたいと考えている段階」というお客様でも、アキ設計は喜んで家づくりのご相談に乗ります。

┏ 記事監修・一級建築士事務所 アキ設計代表 池上裕子 ┓
池上裕子プロフィール写真
建築士。1987年に、5歳と4歳の子どもを育てながら、事務所を創業。「このお客様を幸せにしてあげたい」という想いを大事に、家づくりをするのがモットー。お客様にとって本当に良いものは何かを熟考し、そのお客様になりきって設計しています。趣味は、グループで音楽を演奏すること、30分以内にできる時短料理作り。代表ブログ「自分スタイルを楽しむ!」https://yukoikenoue.blog/