こんにちは。つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。
人が集まりやすい家というのは、
どんなおもてなしをしている家なのでしょうか?
年齢を重ねた大人世代だからこそ、大切にしたいこともあると思います。
実は そんなに準備に構えていない人の家が多いのです。
ただ、
家づくりの際にいくつかポイントがありますので、
ご紹介します。
最近は、友人との集まりも、外ではなく
「ホームパーティ」や「家飲み」が人気になっています。
とは言え、
いざ 人を自宅に招くとなると、億劫になってしまいがち。
飲み物は何を出そうか、
デザートは買うか?作るか?
もちろん料理のメニューも考えて
買い出しに行き、
お花、お手拭き、スリッパの準備…
そして 部屋の片付け…
あ~、これでは前日から準備しなくては!
などと考えていると、
結局人を呼ぶのは先延ばしになってしまいます。
そんなに準備に構える必要はありません。
むしろ、来た人にとっても、
かしこまっているより、
自宅に来たような感覚で、くつろげる事が大切。
レストランやホテルではなく、
あくまで人の住む家なのですから。
ピッチャーとグラスをカウンターに出しておいて
飲み物はセルフサービスとし、
料理もメインだけは手料理にして
あとは市販のものをうまく活用する、
持ち寄りにする、など。
デザートも、来る人に予めお願いしておけば、
呼ばれた側も、手土産に気を遣う必要がなくなります。
ただ、
訪れた人にとって 生活感が丸見えでは、
あまりくつろぐことはできません。
家づくりの際に、以下の点を考慮すると、
おもてなししやすくなります。
◇常に空きのある収納スペース
急な来客の際に、目につくものをさっと隠せる
余分な収納スペースが、ふだんからあると安心です。
収納を設けるとき、
必要なスペースに1割プラスを目安に考えましょう。
◇玄関にシュークローク
玄関は、その家の第一印象としてお客様の記憶に残りやすい場所です。
家族の靴やベビーカー、傘などが出っぱなしでは雑然としてしまいます。
シュークロークに収納してすっきりと見せておければ、
お客様は受け入れられた気持ちを感じることができるでしょう。
もし今は 小さい靴箱収納しかないようであれば、
壁一面の収納に変更するだけでも、収納容量は大幅に増えます。
玄関がすっきり片付いているだけで、おもてなし度はアップします。
◇緩急のある間取り
リビングとダイニングがゆるやかに空間分けされていると、
食後にリビングでゆったりとくつろぐことができます。
オーナーが目の前で洗い物をしていたら、
お客様がそろそろ帰らなくては、と気を遣ってしまいそうですよね。
お客様とは会話のできる位置で
デザートの用意をしつつ
食洗機をさっとかけられれば、
後片付けもたまらず、楽になります。
また、子供のいる家庭では、
子供はリビングで遊び、
大人はダイニングでゆっくり話を楽しむこともできます。
既に間取りが定まっているようであれば、
家具の配置の仕方で工夫することも可能です。
◇鏡付きの手洗いコーナー
洗濯機など、生活感が丸見えの洗面所に行かずに、
手を洗えるコーナーがあると便利です。
鏡もあれば、お客様も身だしなみをチェックでき、安心です。
◇季節感のある色を出す
こちらはプラスアルファの演出になりますが、
インテリアに季節感のある色をもってくると良いでしょう。
たとえば
新緑の今頃であれば鮮やかな緑やお花の黄色、
夏なら海をイメージする鮮やかなブルー、
といった色を
テーブルクロスやクッションカバーで手軽にコーディネートしてみましょう。
ぐっとお部屋の雰囲気が良くなり、
来た人にとって新鮮です。
いかがでしたでしょうか。
居心地の良さは会話を生み出します。
居心地の良い空間でおもてなしすることで、
自然と客人が集まる家がつくられます。
アキ設計では、
「家開き」という暮らし方を提案しています。
※「家開き®」は㈱アキ設計の登録商標です。