保育園の登園自粛。子どもの面倒をみながら、在宅ワークは可能?

こんにちは。 つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のスタッフです。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、登園自粛や臨時休園となる保育園が増えました。東京都内に住む私も、もうすぐ4歳になる娘の面倒をみながら在宅ワークを行う日が続いています。当初は果たして仕事になるのかと心配していましたが、工夫次第で子どもがいても在宅ワークは、ある程度可能だと感じています。試行錯誤中ではありますが、子どもの面倒をみながらの在宅ワークの経験を共有したいと思います。

子どもの面倒をみながらの、在宅ワークの大変さ

経験して気づいたことは、会社へ仕事に行けば、休憩時間や通勤時間は自分の時間になりますが、子どもと一緒にいると自分の時間がほとんどありません。仕事をしている時以外は、散歩に連れて行ったり、ごはんやおやつを準備したり、子どもの相手をしたりと、やらなければいけないことが続きます。

また、集中して仕事をしている時や、あとちょっとで仕事が終わるという時に、子どもに話しかけられたり、ぐずられると、作業を中断せざる終えず、フラストレーションを感じます。

これまでも子育てをする中で、そのような大変さは経験してきましたが、現在は非常事態。親自身も少なからず不安を抱えています。夫婦のどちらが子どもの面倒をみるか、慣れない在宅ワークをどのように進めていくかなど考えなければいけないことが多く、この状況が続くとやはりストレスを感じます。

そのような状況の中、「子どもがいたら在宅ワークなんて無理」という声も聞きますが、実際にやってみると、工夫次第で子どもを楽しく遊ばせつつ、親も集中して仕事に取り組むことは、ある程度可能だと感じています。もちろん、子どもの年齢や人数、性格、仕事内容にもよると思いますが、もうすぐ4歳になる娘の面倒をみながら、在宅ワークを行っている私が工夫しているポイントを3つ紹介したいと思います。

1.時間にメリハリをつけ、子どもと向き合う時間をつくる

基本的には、親が相手をしてあげなくても、子どもは一人で遊ぶ力を持っています。私が仕事をしている間は、子どもに好きな遊びをさせています。わが家の娘の場合は、ちょうど文字や数字に興味を持ち始めた時期なので、公文のドリルをやったり、お人形とおままごとをして遊んでいることが多いです。「ママと一緒にお仕事しよう」と言って、私が仕事をする隣でお絵かきや工作をさせるのも、子どもにとっては特別感があって嬉しいようです。

ただ、一日中一人で遊ぶのはまだまだ難しいお年頃。仕事と家族の時間にメリハリをつけて、子どもが楽しめる時間を設けることは欠かせません。私の場合は、以下のルールを決めています。

・朝もしくは夕方にお散歩に連れていく(夫が連れて行ってくれることも)

・お昼ごはんとおやつの時間は、仕事を忘れて子どもとの会話を楽しむ

子どもに対しても「ママはお昼ごはんの時間までお仕事をするから、〇〇ちゃんは遊んでいてね」と先の見通しを伝えるようにすると、子どもも気持ちの整理がしやすいようです。

お散歩については、最初は時間がもったいない、お散歩に行くくらいなら家事や仕事に時間を充てたいと思っていましたが、春の花や新緑を眺めながら歩いていると、いい気分転換になります。仕事のアイデアを考えるのもおススメです。また、在宅で仕事をしているとどうしても運動不足になりがちなので、私はウォーキングタイムだと思って、積極的に歩くようにしています。

2.子どもがぐずりだしたら、仕事は一旦中断

1のように子どもと向き合う時間をつくるようにしても、やはり仕事をはじめてしばらくすると、子どもが話しかけてきたり甘えてきます。「仕事中だから、もうちょっと待ってて」とぶっきらぼうに言ってしまいがちが、経験上、一旦仕事の手を止めて、子どもと目線を合わせてきちんと対応した方が、結果的に仕事の時間は長く確保できると感じています。(集中している時は難しい場合もありますが)

適当な対応を繰り返していると、大抵子どもはぐずり始めます。そうなったら黄信号。子どもの不満が本格的に爆発する前に、いさぎよく仕事を中断します。子どもとお話ししたり絵本を一冊読んだり、5~10分でも子どもとしっかり向き合う時間を持つと、子どもは満足して再び一人で遊びはじめてくれます。どうしても大人の都合を子どもに押し付けてしまいがちですが、子どもの気持ちも大切にすることが、気持ちよく在宅ワークをする秘訣だと感じています。

3.100%を目指さない

ただし、2で挙げたような対応をするためには、親の心の余裕が必要です。私は当初、就業時間に合わせてこれまで通りきっちり仕事をしなければと意気込んでいましたが、その状態で子どもが仕事中に話しかけてくると、どうしてもイライラしてしまいます。一日だけならまだいいのですが、何日もその状態が続くとストレスが溜まってきます。

その後私は上司と相談し、仕事量を調整してもらったことで、気持ちに余裕をもって仕事ができるようになりました。急ぎでない仕事は後日に回したり、就業時間に合わせてきっちり働かなくても大丈夫(働いた時間を申告すればいいという会社のルールです)、いつもの8割程度でOKと思うことで、思い通りに仕事を進められない時もストレスを感じることが減りました。

また、普段は子どもに長時間DVDを見せることを避けていますが、どうしても仕事に集中したい時は、子どもにDVDを見せている間に仕事を進めることもあります。どうやら、5月もまだ保育園の休園や自粛は続きそうな見込みです。「〇〇しなければ」や「こうあるべき」に縛られず、適度に手を抜きながらストレスなく持続することが、まわりまわって仕事の効率を上げるカギだと感じています。

他にもみなさんが工夫していることや、心がけていることがあれば、ぜひ教えてください。この非常事態を一緒に乗り切っていきましょう!

人と繋がる暮らし方「家開き®」を提唱横浜・川崎の女性一級建築士事務所 アキ設計では、住まいづくりはもちろん、家開きに関するコンサルティングも行っています。

著者:竹内陽子
監修:アキ設計