家開き事例③自宅でマルシェを開く

家開き

こんにちは。つながる暮らしを大切にする新築&リフォームを行う、横浜・川崎の女性一級建築士事務所、アキ設計のブログです。

今回は、自宅で「おうちマルシェ」を開く事例をご紹介します。

実は、マルシェを行っているのは、
先日のブログでご紹介した
「ママによるママのためのワークショップハウス」を行っているスタッフNです↓

https://a-k-s.jp/case-of-design/iebiraki-jirei2/

ワークショップからマルシェへ、やり方を変えた理由

スタッフNは仕事復帰した後、
月に1回のワークショップを企画するのが難しくなったため
家開きのやり方を変えることにしました。

自宅のリビングダイニングに
パン、アクセサリー、マッサージ、服、お絵かきコーナー、プランターハンガーなど
8人程度に出店してもらい、マルシェを開くことにしたのです。

現在は、半年に1回程度、無理のないペースで開催しています。

これまでは、フラワーアレンジメントや料理などの
単独のワークショップを行ってきましたが、

色々なお店を出してもらう「市場」のような形にしたら
もっと沢山の人に楽しんでもらえるのでは?
という想いもありました。

実際に「おうちマルシェ」にお邪魔してきました

アキ設計スタッフTが、実際に「おうちマルシェ」に遊びにいってきました。

開始時刻の10時を少し過ぎた頃に伺うと
すでに会場はママと子ども達で一杯。

スタッフN自身も、こんなに人が集まるなんて!と驚いていました。

下の写真は左から、手作りアクセサリー、オーガニックスイーツ、手作りの洋服、マッサージ。
おしゃれな雑貨を前に、あれも欲しい!これも欲しい!とテンションが上がります。
取材という目的を忘れ、スタッフTも一参加者として楽しみました。

「おうちマルシェ」では子どもの遊び場もちゃんと用意されており、
騒いでいても、だれも嫌な顔はしません。

参加者も、出店者も、主催者も、
誰でも子連れで安心して行けて、楽しいひと時が過ごせるーーー
こんな場所が自分の家の近くにもあったらいいな、と思いました。

こんなに大勢の人が集まるイベントを企画するなんて
準備が大変だったのでは? と聞いてみると
「一人では難しいかなと思っていたけど、
友達に『こんなことやりたい』って話したら
『じゃあやろう!』となって(笑)。
協力してもらって準備することになったのよ。」
と話すスタッフN。

一人で全部やろうとするのではなく、
誰かに協力してもらうことがとても大切なのですね。

ちなみに、今回出店してもらった人は、
主に地域サークルで出会った方々だそうです。

これまでワークショップを開く中で、
”自分で何かやりたいと思っている人達が集まる地域サークル”があることを知り
そこでネットワークが広がったそうです。

これまでの活動の積み重ねがあったからできたことなのですね。

家開きのメリットとは?

今回、「おうちマルシェ」にスタッフTが参加して感じた
「家開き」のメリット、デメリットについてまとめました。

「おうちマルシェ」という形に限らず、
教室やワークショップなどの「家開き」にも通じる内容です。

まず、参加者から見たメリットは
作り手のこだわりが詰まったモノを、
直接顔を見ながら、低価格で買える
ということ。

個人的に自分の好きなことをやっている方々が出店しているので
お店で売っている画一的な商品とは違う、こだわりの商品と出会うことができます。
しかも、お店の家賃や広告費、人件費などがほぼかかっていないので低価格。

一方、出店者から見たメリットは
地域の人に自分の商品を知ってもらうチャンス。
個人レベルで販売を行う場合、集客がハードルとなる場合が大半ですが
アットホームな環境で、
お客さんに自分が持つこだわりや商品の魅力を直接伝えることができるので
ファンづくりに最適な場です。

また、趣味でやっていたことが、仕事として成り立つか試せる場でもあります。
今回出店されていた方の中には、
趣味で作った服や、プランターハンガーを、
初めて売りに出している方もいらっしゃいました。
こうした場をきっかけに、新しい道を開いてもらえたら嬉しいですね。

最後に、主催者の視点から見ると
参加者と出店者、出店者同士、出店者と主催者・・・といった
様々な人のつながりが生まれる場を提供することで
みんなに楽しんでもらい、喜んでもらえる
そのこと自体が、一番の喜びなのだと感じました。

家開きのデメリットとは?

とても楽しかった「おうちマルシェ」でしたが、
今後のために、あえて課題をあげるとすると

1つ目は、出店者や主催者にとって、あまり儲けにはならないだろうということ。
来てもらう人の属性にもよると思いますが
今回の子育てママの場合、高い価格設定ではなかなか買ってもらえないでしょう。
ファンを増やす場、あるいは、人とのつながりを広げる場として捉え、
本格的な商売とする前のステップとして考えるのが良さそうです。

2つ目は、セキュリティ
見ず知らずの人が家に来るとなると、
犯罪に巻き込まれないか心配になります。
今回の「おうちマルシェ」の場合は、友達やその先の知り合いを中心に
FacebookやLINE等で告知したそうですが、
不特定多数の人が見る媒体では、場所を明記せず、
問い合わせてもらった人にだけ教えることで、リスク回避をしています。

3つ目は、人とのつながりを育くんでいくには、継続が必要だと感じました。
どんなに有意義なイベントであったとしても
一度開催しただけで、誰かと仲良くなることは難しいでしょう。
テーマや形を少しずつ変えながら、繰り返し交流の場を設けていくことで
ほどよい人とつながりが生まれていくのだと思います。

このような場がきっかけで、
子育てを助け合える仲間や、自分のやりたいことを応援してくれる仲間が
見つかったら、いいですよね。

私もまた、子供を連れて参加してみたいと思いました^ ^