「家開き」という新しい住まいの形

はじめに

自宅を積極的に活用し、ほどよく人とつながる暮らし方の「家開き」。
私たちは 住まいという器でどのような暮らし方をするか、の提案に力を入れています。
「流れる水は腐らず」という言葉があるように、
個人宅に外部の風(その家の住民以外の人)を取り入れることで風通しの良い、世界が広がる暮らしが実現します。
人生100年の長寿時代、年齢に関係なく柔軟に生きる事が求められています。
住まいもフレキシブルに活用できるように、
そして閉鎖された個人空間を外に開かれた空間に変えていくことを目指しています。

「家開き」とは

「家開き」とは、自宅を積極的に活用して、
ほどよく人とつながる暮らし方です。

家開きのカタチは様々。友達やご近所さんを自宅に招いて楽しい時間を過ごすだけでなく、ベビーシッターや介護ヘルパーの手を借りることも、家開きの一つのカタチです。自宅で習い事を教えたり、空いている部屋を民泊や下宿にしたりと収益ある形にすることも可能です。

現在の日本では、各家庭のプライバシーが重視されすぎていることが、虐待や家庭内暴力、孤独死といった問題の一端になっています。好きな人と、好きな時に、好きなことでつながる 「家開き」の発想を取り入れることで、社会とのゆるやかな繋がりに支えられた安心な暮らしを実現できます。

1.家開き誕生の経緯

はじまりは、ご近所づきあいのない高齢者のお家設計

「家開き」という言葉に行きついたのは 2013年頃です。ご近所付き合いのない高齢者宅に一人でも外部の人が遊びに来てくれるようにと「心を開いて住まいを開いて欲しい」という思いで設計したことがきっかけでした。それ以前は「人が集まる家」と称して自宅サロンのような複数の人が来る家を設計していました。「家開き」は「複数の人が集まる家」でも「一人だけ来る家」でも 外部の人を受け入れる暮らし方に変わりありません。この「人が集まる家」の設計から外部の人が来る家の素晴らしさを知りました。

交通事故で外出できなくなった友人のお家を「人が集まる家」に

その「人が集まる家」を作るきっかけは子どもの保育園が同じだった友人が3人の子どもたちを送迎中、交通事故で四肢マヒという重度障害を負ったことからでした。「手足が動かず、動かせるのは顔だけになっちゃった」と彼女。明るくバリバリのワーキングマザーだった友人がある日突然、家の中にこもりっきりで 一人ではどこにも行けない生活になってしまったのです。

気軽に人が来てくれる・誰もが来たくなるお家づくり

そこで「どこからみても障害者がいるようには見えない、明るい家にしてほしい」という彼女の希望と「自分が動けないのなら気楽に人が来てくれる家にしましょう」という私の提案を盛り込んだ新築住宅を設計することになりました。誰もが来たくなるような明るく広いリビングと誰にでも分かりやすく使いやすいよう収納を工夫して、自宅にひとりでいる時間も安心安全に人が来れる住まいが出来上がりました。

「人が集まる家」から広がる交流

多くの人と交流できるよう、指先が少しだけ動いた彼女にパソコンを使うように勧めました。体は動かなくてもメール1本で「今度ウチに来ない?」と気軽に誘うことができ、たくさんの人が集うようにと…。最初は彼女も人を招くことに慣れなかったけれども、誰でもセルフサービスでお茶を飲めるようにし友人たちも気楽に来やすくしたことで、彼女の家に人が集まるようになっていきました。

「人が集まる家」から広がる世界

彼女はPCで日本語と韓国語の翻訳機能を駆使して、韓国人タレントのファンクラブにも入り、韓国からも友人が遊びに来るようになりました。絵画の先生にも自宅に来てもらって絵画を勉強しギャラリーに出品するほどになりました。リハビリの先生も自宅に人が来てくれる事で活き活きと生活している彼女に驚き、彼女の事例を医学界でも発表しました。

開かれた心と豊かな暮らしを通して、彼女が教えてくれたこと

彼女は「人が集まる家」で、5年間思い切り人生を楽しみました。
彼女の葬儀の参列者は400人を越えていました。
仕事をしていたわけでもなく、自宅で過した日々がほとんどだった人とは思えない数の人々が
彼女を偲んで集まりました。
彼女は自宅からこれだけの人とつながっていたのでした。
生前の彼女の口癖は “毎日色のある人生を送ろうよ”
前向きな彼女の開かれた心が豊かな暮らしを支えていたのです。
「人が集まる家」には、こんなにも人生を楽しめる底力があったことを彼女は教えてくれたのです。

心を開けば自宅からでも
人とのつながりが大きく広がる。
「家開き」は「人が集まる家」から生まれた
素晴らしい暮らし方なのです。

~いざというときに備えるために~
2.家開きを提唱する理由

近年、単身世帯・核家族世帯の増加やライフスタイルの変化により、人との関わり合い、特に異世代間の交流が希薄になってきています。また、それに伴い子育て世代、高齢者世代の「孤立や孤独」が問題となっています。孤立や孤独は、心身の病気や虐待、孤独死などにも繋がる大変な問題です。また、核家族化により、単身高齢者も増加しています。今は家族がいて賑やかな家も、子供が独立すれば夫婦2人になり、10年後、20年後…いつかは1人暮らしになる日も、やってきます。既婚者も未婚者も、家族や兄弟姉妹がいる人でも、誰もがみんな、将来「おひとりさま」になる可能性を持っています。ひとり暮らしの家の中で、もしも倒れてしまったら…。人とのつながりは 急には築けません。そんな、いざというときに備えるためにも、「家開き」で日頃から人とのつながりを築いておくことを提唱しています。

~日本の暮らしをもっと楽しく豊かに変えたい~
3.「家開き」への想い

家開きとは、ちょっと前まで当たり前に行われていた縁側のお付き合いのようなもの。しかし現在の日本では、ご近所づきあいが全くない人も珍しくありません。ご近所づきあいに限らず、社会人になってから会社以外で新しい友人ができない人も少なくないのではないでしょうか?家族や学生時代の旧友、仕事仲間ももちろん大切ですが、自分の周りにいる人はどうしても自分と価値観が似通りがち。自分とは価値観が異なる人、特に異世代間の交流を持つことで、新たな発見があり、新たな自分の一面を知ることができます。「家開き」による様々な人とのつながりは、人生をより輝かせてくれるでしょう。そんな人が一人でも増えれば、日本の暮らしがもっと楽しく豊かなものになると信じて、私たちは「家開き」の家を作り続けています。

「家開き」パターン例

パターン1
人が集まるサロンにする

趣味や共通の好きなことでつながる異世代の交流の場として活用したり、ご近所の方やお友達を招いてお茶会をする。

パターン2
教室・施術・コンサルタント等の
プチ開業をする

得意なことを活かして、自宅で仕事を始める。自宅を活用することで、リスクを抑えて自分のペースで続けやすい。

パターン3
民泊・下宿にする

思い切って海外の方を泊める民泊にする。自分自身も語学を勉強するきっかけにもなる。

パターン4
ベビーシッター・介護ヘルパーなど、
外部の力を借りる

いつもの自分だけの子育てを、時々ベビーシッターやおじいちゃんおばあちゃんにお願いする。

パターン5
自分の習いたいことを、
先生を招いてみんなのための教室にする

定期的に自分の家に人が来るようにして、人が来ることに慣れる自分を目指す。

家開きデザインの事例はこちら

モデルケース紹介

~レンタルリビング~
LIVING元住吉

LIVING元住吉は、個人住宅のリビングを「家開き」として開放した空間です。
音楽発表会やJAZZワイン会、朗読会や着付け教室などが開かれています。
単に場所として貸し出すだけでなく、オーナー自身も参加者とのコミュニケーションを一緒に楽しみ、
地域の人々との新しい輪が広がる場としても活用しています。

LIVING元住吉ホームページへ

※LIVING元住吉についての詳細はホームページをご覧ください。

~「家開き」デザインのある家~
設計の流れ

設計の流れ
初期コンサルティング
ご希望・ご要望、住まいに関するご相談などを伺い、アドバイスを致します。
設計契約
ラフ案を提案します。設計を進める場合は設計契約を結びます。
設計・コンサルティング
打合せを重ねて、細部の設計に入ります。役所へ申請が必要な場合は、各種申請の代行も行います。
工事契約・着工
複数の工事会社の中から物件に合った工事会社を選定し、工事会社と工事契約を結びます。
着工・工事監理
工事期間中は、設計図通りに工事が進められているかなど、工事監理を行います。
竣工・完了検査
完成後、工事会社とは独立した立場で、お客様の代弁者として検査を行います。

料金について

家開きできる住まいの設計は 新築の場合とリフォーム・リノベーションと同じになります。

ビジネスパートナー様へ

住み慣れた我が家で安心して、豊かに楽しく暮らし続けていただきたいという想いから、

アキ設計では住み始めてからの「暮らしサポート」を行っています。
住まいのメンテナンスに関することだけでなく、日々の暮らしに関する

「どこに相談したら良いか分からない」ときの窓口として、必要な時に必要なサポートを提供しています。

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